特別寄稿
<3.船酔い対策10か条>
船釣りに船酔いは付きものです。
最初に言いますが「船酔いを完全に防ぐ万人に効く方策はありません。」
残念ながら。。。
ただし、船酔いしやすい私が全知全能を掛けて調査、研究、改善を続けた方法を下記
にまとめますので、これをと思うものを是非とも実行してみてください。
案外大丈夫だったという結果に終わるかもしれません。
<船酔い対策10か条>
[行動]
1)釣行前夜は禁酒
2)釣行前夜は睡眠を十分取る
(通常の睡眠時間が一定の人は+90分または180分。ここがポイント。)
[食事]
1)当日は非常に簡素な朝食を取る
2)ただし乳製品、酸け(オレンジジュースなど)のあるものは取らない
[道具]
1)片方の耳だけにイヤープラグを刺しながら過ごす
2)酔い止めベルトをする(手首から指3本のところ)
[薬]
1)日本製ならアネロン、豪州製ならTravacalmが絶対にお勧め
2)前日の早めの夕食時に1錠、当日の朝なるべく早くに再度1錠
[釣り方]
1)仕掛けはいつでも取り出せるように準備しておく(ビニールなどやぶっておく)
(もつれた際はすぐに切って新しいものにし、下を向かない)
2)釣りの間はなるべく遠く、出来れば陸を見ながら釣る
釣り部部長 宮原
<2.発掘された過去の投稿より>




<1.関アジ、関サバのふるさと:清水正(2007年度日本人会釣り部部長) >
九州大分に佐賀関町(サガノセキ町)という漁師町がある。
近年、関アジ、関サバの産地として魚グルメの間では全国的に名の知れた町となって
いる。筆者はその町で生まれ、育った。去年の暮れから新年にかけて久しぶりに里帰
りした。
里帰りの楽しみはもちろん関アジ、関サバを堪能することである。まだ現役の漁師で
ある叔父が釣ってきたばかりの関アジ、関サバを刺身で食べる、これが最大の楽し
み。そして冬は海鼠(なまこ)が旬である。生きている海鼠を漁協からもらってきて海鼠
腸(このわた)、海鼠子(このこ)を取り出し焼酎(さけ)の肴に、身はぶつ切りにして大
根おろしに大分名産“かぼす”で和えて、おいしく頂く、至高の一瞬(ひととき)である。
さて、どうしてアジ、サバという典型的な大衆魚が佐賀関近海で獲れると関アジ、関サ
バというブランドネームが付き、関東、関西方面ではたかだか30―40cmサイズのも
のが1本、3千円から6千円近くで取り引きされるのか....その秘密はこうである。
四国の佐田岬と九州佐賀関半島との間を流れる豊後水道(豊予海峡)は潮の流れ速
く、その潮流いかに速かったかは昭和20年4月に呉軍港から沖縄決戦へと出陣した
戦艦大和の連合艦隊もこの豊後水道を通る時に立ち往生したと町に言い伝えられて
いるほどである。
関アジ、関サバのおいしさの秘密はこの潮流の速さで身が引き締まり豊富なプランクト
ンを擁する数々の瀬に恵まれているというのが最大の要因であるが、そのほかにも魚
を釣った後の処理方法も特異なものがある。関アジ、関サバという全国的に名の知れ
渡ったグルメブランドを維持するために佐賀関町漁業協同組合は組合員である漁師
に厳しく関アジ、関サバ漁マニュアルの徹底を指示している。
まず、魚を巻き網で一網打尽などもってのほか、全て一本釣りである。もちろんコマセ
など撒かない。釣れたら素早く船のいけすに取り込み魚にストレスを与えない。
生かしたまま組合漁港まで持って帰りそこで担当者を呼んでツラ買いさせる。
ツラ買いとはいけすの中の魚を触らないで泳いでいる魚の面(ツラ)を見るだけで値段
を決めるのである。
ツラ買いされた魚は次に漁協のいけすに移され出荷までそこで過ごす。そして出荷が
決まれば取り出され即、殺しをいれる。殺しをいれるというのは魚の脊髄を千枚通しの
ような針金で突き刺すことで、そうすることにより魚はものの見事に即死する、(藤枝梅
安の世界を想像して頂ければ良い)漁協の担当者は生きたまま死ぬと言っている。後
は血抜きをし、氷に入れ関アジ、関サバ、ブランドのステッカーを尾につけて出荷とな
る。これらのプロセスを通さないと関アジ、関サバとは言わないし、言わせない。(筆者
の経験ではかなりのまがい物が東京あたりの有名鮨店や魚屋に出回っていた、ご注
意あれ)。
さて、今回の里帰りには食グルメ探究のほか、もうひとつ目的があった。それは昨年、
日本人会会報に何回かに分載された日本人会囲碁クラブの栩川(とちかわ)部長随
筆による「ボケは人生のツケ」の文中に囲碁の趣味を持っている人はボケ難く、釣りを
趣味とする人はボケ易いという文を見い出し、これは釣り部部長としていつか反論して
やらねばと密かに期するものあり、里帰りを機に筆者を幼い頃、よく釣りに連れて行っ
てくれた近所のおじさん、おばさん達と笑顔で肩を組み写真を撮って、「栩川部長、どう
ですか、こんなに皆、元気ですよぉーッ!」と言いたかったのである。ところが ....あ
てが外れた ....ボケていたのである。
実家に着いて荷解きする間もなく母親が来てその近所のおじさん、おばさんの話をす
る。「YちゃんもTちゃんもボケてしもうて、母ちゃんの友達はもう皆ボケてしもう
た....」とため息ついている。「母ちゃん、それはないだろ」と心で思いつつ、それか
ら母親の口から出てくるのは親戚のおじさんおばさん達の病気の話やボケの話ばか
り、これで反論計画はキッパリ諦めた。
ところで母親がやたらしつこかったのである、帰り際、あれは持ったか、何時の汽車
か、あの人にはもう挨拶したか等々、同じ事を何度も聞く....可愛い息子を再び南
洋の島国に送り出す母親心の切なさか、それとも、「栩川部長、これって、ボケの始ま
り....?」